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かつらの価格って、やっぱりこんなにするんですね

アートネイチャーで「製品」(以下「カツラ」という)の構造が透明ラバー部分とネット部分からできていることを把握した後、今度は髪の種類の説明を受けました。


人工毛のみで作るか、人工毛と人毛(ただし、自分の毛髪ではない)を混合させて作るかの2種類の選択肢があるとのことです。人工毛のみで作ることの最大のメリットは、耐久力に優れている点です。人毛よりも科学の力で作られた人工毛の方が長持ちします。一方、人工毛と人毛を混合させて作ることの最大のメリットは、仕上がりがより自然に見えることです。たしかに、ナチュラルさは出そうだが、誰の毛を使うのかという点は大いに疑問ですし、人工毛と人毛との劣化具合が異なるのであれば、いずれは不自然に見えてしまうのではないかという不安もあります。


まだ作る(買う)と決めたわけではないが、とりあえず見積りをしてもらうことにしました。役立たずの人工毛(結び付け用)を下取りしてくれるというので、多少は安くなるのではという期待もありました。通常は同じ製品を3個作り、ローテーションでまわしていくことで、できるだけ長く使うとのこと。製品の寿命は使い方にもよるが、一般的には3年から長くて4年。人工毛と人毛を混合させて作る製品は、それよりも寿命が短いそうです。


さて、3個分の見積りを見ると、下取り分を入れても、どちらも総額100万円を超えています。人工毛オンリーで作る製品の方が20万円くらい高価です。一介のサラリーマン、しかも、30歳前の私には、さすがに厳しい価格設定です。はっきり言ってぼったくりプライスなのだろうが、技術料(研究開発費を含む)が相当上乗せされていると思えば、致し方ないという気にもなります。とにかく、「お前、薄いな!」的発言をされるのは、もう絶対にイヤです。仕事に支障があるだけでなく(モチベーションが下がるし)、恋愛もできません。


日本にもアメリカのように「ハゲはセクシー」という文化が根付いていれば、マイケル・ジョーダンやブルース・ウィリスのように、いっそ剃ってしまうという選択肢もありえました。しかし、残念ながらそんな文化は日本にはありません。


買うべきか、買わざるべきか。買うとしても、もちろんローンである。百数十万円の投資をさせられることがわかっていれば、そもそも育毛コースや人工毛(結び付け用)に無駄な金を使わなかったものを!


後悔先に立たず———。自分の浅慮を呪いながら、ローン申込書に必要事項を記入しました。これが、私の自分史における苦難の「カツラ着用の10年」のはじまりでした。


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