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カツラが外れた日。脱カツラへの決意!

(1)彼女との行為中にカツラ(業界用語でいうところの「製品」)を固定する極細の糸が切れる、
(2)一度グラついたら自分では対応できない、
(3)洗髪が難しい、
(4)独りで寝る時まで着用しているため、頭皮に著しいストレスがかかる、
(5)24時間着用しているため、製品の傷み方が激しい———。

こうした理由から、私は製品を小さな部品(ビーズみたいなもの)と極細の糸で結んで固定する編みこみという方法から、ピンで地毛をはさみこんで留める方法に変えました。


見た目にはほとんど変わらないのだが、触ってみると、ピンの部分が若干だが盛り上がっていますし、よく触れば多少の異物感もあります。この異物感は、普通の頭皮ではありえません。


とはいえ、ピンで留めることのメリットは多いんです。
(1)固定する極細の糸が切れることがない、
(2)誰もいない時、場所では、製品をはずして頭皮を休めることができる、
(3)洗髪がしやすい、
(4)24時間着用しなくてもよい分だけ、製品の傷み方が遅くなること、
などがあります。


しかし、夜にはずして毎朝自分で位置を決めてピンで留めることになるため、慣れないうちは、ほとんど毎日、着用する位置が違っていました。


ピンで製品を留めることにしてから、1ヶ月くらいが経ったある日のことです。


その日はとても風の強い日でした。


私は近くの映画館に行こうと、自転車で出かけました。
その映画館の少し手前には短い坂道があり、そこでは自転車は当然のことながら加速します。


その時、向かい風がさらに強くなりました。
ほとんど突風と言ってもよいくらいでした。


次の瞬間、製品が空に舞ったんです。
5ヶ所をピンで留めていたにもかかわらず、です。


映画館に程近いという場所柄、通行人は決して少なくなかったはずです。
その人たちの目の前で、製品が飛んだのです。


もちろん、私の頭皮に無毛の部位はなく、製品がはずれたところで大丈夫なんですが、そもそも製品を着用していること、そして、製品が風ではずれたことの恥ずかしさに耐えられませんでした。


まるで出来の悪いお笑い番組のようです。


私は自転車で猛ダッシュすると、製品を拾い上げ、そのまま自宅へ戻りました。


何の映画を見ようとしていたのかも、記憶にありません。


製品を衆人環視の前で再着用するわけにもいかず、自転車のかごに入れて、かばんか何かでふたをしました。


「もう、あの映画館にはしばらく行けないな」———。
そんなことを考えていました。


また、「いつの日に、カツラをはずしてやる」との思いを新たにしたのも、この時でした。


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